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個別購入 狂言面づくし十番 其の二:「禰宜山伏」「清水」

カテゴリー その他

公演時期 2021/01/19

地域 関東

キャスト
山本東次郎(人間国宝)/山本則俊/山本則重/山本則秀/山本凜太郎/若松隆

スタッフ
合同会社大蔵流狂言山本事務所


あらすじ

『禰宜山伏』後援者まわりをしている伊勢の禰宜(神官)と、大峯・葛城で修行を終えて故郷の羽黒山へ帰る途中の山伏が往来の茶屋の店先で出会った。横暴な山伏は自分の振る舞いに口を挟む禰宜が気に障り、重い肩箱(経文や仏具を入れ、肩に担げるよう棒をつけた箱)を宿まで持って行くよう脅す。仲裁に入った茶屋はそれぞれの言い分を聞いた上、どちらも自慢にしている祈祷で勝負をして、負けた方が荷物持ちになったらどうかと提案する。茶屋が持ち出した大黒天に向かい、懸命に祈りを捧げる二人、その勝敗の行方は?この曲の禰宜は伊勢神宮から派遣され、寄付金を集めて回る営業マンである。大峯山、葛城山は修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が修行を始めた地で、以来、修験道にとって最も重要な信仰の拠点、ここで修行をしたことで山伏として箔を付けたことになる。大黒天に使われる面は「大黒」、もとはインドの戦闘の神、仏教では仏・法・僧の三宝の守護神となり、日本では最澄が比叡山に祀ったのが始まりと言われ、大国主命とも習合されて、人々に富と幸福をもたらす七福神の一つとなった。
『清水』世間で大流行の茶の湯の会を自分も開催しようと思った主人、「茶は水が肝心」というので、良い水を汲みに野中の清水へ行くよう、太郎冠者に命じる。「午後四時以降に清水に行くと鬼が出るという噂です」と太郎冠者は渋るが、主人は耳を貸さず、大事な桶を手渡す。一度だけなら構わないが、茶の湯の会のたびに水を汲みに行かされてはかなわないと思った太郎冠者は、清水に恐ろしい鬼が現れ、命からがら逃げ帰ったと嘘をつく。太郎冠者が放り出してきた桶惜しさに自ら清水に向かう主人、嘘が発覚しては困ると思った太郎冠者は先回りして、祭礼に使う鬼の面をかけて飛び出すと、主人を散々脅した上、太郎冠者の待遇を良くするよう約束させる。太郎冠者が鬼に化ける際に使う面は「鬼」(または「武悪」を使う。)面の大切さは能と変わりないが、狂言ではこれを小道具として用いることもある。

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