観世流片山家は世阿弥が大成した能の伝統を京都で受け継いでいる家柄。明治期に至るまで「禁裏御能(きんりごのう)」と呼ばれる、御所において天皇が主催される能に奉仕するという大役を受け持っていました。明治期に六世片山九郎右衛門と京舞井上流三世家元井上八千代の結婚とともに、一つ屋根の下に「能」と「京舞」という二つの伝統芸能が共存することとなりました。能・京舞の技術的な伝承だけでなく、数多く保存されている能
観世流片山家は世阿弥が大成した能の伝統を京都で受け継いでいる家柄。明治期に至るまで「禁裏御能(きんりごのう)」と呼ばれる、御所において天皇が主催される能に奉仕するという大役を受け持っていました。明治期に六世片山九郎右衛門と京舞井上流三世家元井上八千代の結婚とともに、一つ屋根の下に「能」と「京舞」とい