劇団鳥獣戯画

江戸時代の人々を夢中にさせたベストセラー長編小説「白縫譚」(しらぬいものがたり）が歌舞伎ミュージカルに！

海岸に追い詰められ行き場をなくした若菜姫。鳥山豊後之助が同じ家臣である大友刑部に罪を着せられたことにより、九死に一生を得る。また、その際に手引きした海賊の頭、灘右衛門は、17年前に行方不明となっていた若菜姫の双子の弟であった。
若菜姫の復讐に力を貸す桑楡軒が探し出していた。
若菜軍は世の中に痒い病を広め、それを直すことによって人々の信頼を得ていった。またそれまで迫害を受けていたキリスト教徒たちを取り入れ自軍を大きくし、島原に城を築城するまでに勢力を広げた。
一方、痒い病に侵された若菜姫の仇の一人。菊池貞行は、お家転覆を狙っている、これまた若菜姫の仇である大友刑部によって湯治とは名ばかりに城から追い出され、菊池家は大友の配下となってしまう。
また、仇の太宰経房のいた太宰家は、太宰亡き後、家臣の石動大樹によって動かされていたが、若菜姫の放った子女郎という部下に石動は骨抜きにされ、まっとうな政治が行えず、国が揺らぎ始めていた。
罪を着せられ国に戻れない、豊後之助一行は、隠密に菊池家を取り戻そうと動いていたが、そこに、キリスト教討伐だと足利軍までがやってくることに。混乱の中、若菜姫たちの最後の戦いが始まる。
歌に踊り、殺陣、空中芸、巨大蜘蛛、大タコ登場の大スペクタクル。三部作の最終章ここに完結。戦いで、若菜姫の導き出した答えとは……。


歌、踊り、空中芸、巨大蜘蛛、化け猫の出現。
劇団鳥獣戯画「不知火譚」三部作の第二章。

江戸時代の人々を夢中にさせたベストセラー長編小説「白縫譚」(しらぬいものがたり)を歌舞伎ミュージカルに！

謀略によって滅ぼされた豊後の国（大分県）の城主、大友宗麟の娘、若菜姫は『すずしろ』名付けられ、拾われた山の中で健やかに育っていた。
ある日、養母の妹がやってきて、具合の悪い養母を助ける為には、お前が身を身を売って金をもらい薬を買うしかないと、そそのかし、金を懐に入れて養母を殺害してしまう。
その時、若菜は、女郎屋へ連れていかれる道すがら、人足に襲われそうになったところを蜘蛛の精に助けられ、自身の出生を知ることとなる。
蜘蛛の精は、お前の父や国を滅ぼした菊池家の者たちは、私の領地を奪おうとやって来る者達だ、手を組んで一緒に菊池家を滅ぼそうではないか、と蜘蛛の妖術を授かることとなった。
一方、父の仇である菊池家は、息子の貞行に政権が移っていたが、先代より使える国家老、鳥山豊後之助の諫めも聞かず悪政を続けていた。
菊池家の小姓の中には貞行が寵愛している、青柳春之助という美少年がおり、最近は特に春之助に言われるがままに。
この青柳春之助も菊池家に実父を殺された海賊、丁礼の息子であり、菊池家を内部から乗っ取ろうと画策していた。
また、菊池家には、先の戦いで実の兄を裏切り、菊池家へ寝返った大友宗麟の弟、大友刑部が使え、虎視眈々とお家の転覆を狙っていた。
妖術を使い、盗賊団を結成し若菜姫は、叔母を殺して養母の仇を打ち、次は菊池貞行へと近づいていく。

歌、踊り、殺陣、空中芸、さらには巨大蜘蛛の出現。
劇団鳥獣戯画「不知火譚」三部作の第一章。

江戸時代の人々を夢中にさせたベストセラー長編小説「白縫譚」(しらぬいものがたり）が歌舞伎ミュージカルに！

仇である菊池貞行を追い詰めた若菜姫は、妖術を無効にしてしまう菊池家の家宝【花形の鏡】を持った鳥山豊後之助、豊後之助の息子、秋作、菊池貞行の息子で太宰家へ養子に出た亀谷光行の出現により貞行を取り逃がしてしまう。
貞行を亡き者にしようと企んでいた青柳春之助と大友刑部は手を組んで、豊後之助に、貞行の弟、光行が出向いて難儀している足利将軍の化け猫退治を【花形の鏡】を持って手伝うようにと貞行をそそのかす。
二人は家宝を城からなくし、豊後之助は道中始末してしまおうという算段であったが、その企みはすぐに見破られ豊後之助に返り討ちにあってしまう。
お家の危機に、豊後之助は城にとどまり、花形の鏡を秋作に持たせ、足利将軍のもとへ旅立たせた。
化け猫に取りつかれた足利将軍の娘、狛姫。花形の鏡を見せると本性を現したが、秋作、光行は取り逃がしてしまい、化け猫を追って山の中へ、
そこには、青柳春之助の策略によって殺された雪岡冬次郎の妹であり、秋作の許嫁の照葉とその弟の力松が暮らしていた。
冬次郎から危機を知らされ逃げた姉、妹は小文治という猟師の元に身を寄せていた。
化け猫はあろうことか、照葉と瓜二つに化け翻弄するが、秋作と光行が同時に刺し貫き、正体をあらわした化け猫は、神の啓示を受け6歳とは思えない剣豪に成長した力松、そして小文治と共に退治することができた。
死んだと思われた照葉も、身をていして二人を逃がしてくれた女中、松代の位牌の力により命を取り戻し、秋作と照葉はめでたく夫婦となることに。
そんななか、若菜姫は菊池家ではなく、かつて菊池家と共に手を組み大友家を滅ぼした太宰家を内部から侵略するため、配下の蜘蛛を女郎「小女郎」として侵入させる。
また、厳しい年貢で苦しんでいる農民たちやキリシタンを味方に引き入れ新しい国をつくろうと着々と力を蓄えはじめた。
太宰家には、これまた家の転覆を狙う石動大記という家老がおり、色と欲にまみれた太宰にクーデターを起こし、地下牢へ幽閉してしまう。クーデターを起こした石動に小女郎は、わたしはあなたのものだと囁き、石動を操り人形に。若菜姫は、太宰常房を牢で狂い死にさせてしまう。
花形の鏡が菊池の城にないと知った若菜姫は、いよいよと、貞行と刑部のいる菊池家へ、しかし、またもやそこへ花形の鏡をもった豊後之助一行により仇を打ち損ねてしまう。
海岸へと追い詰められた若菜姫一行は、豊後之助らによって小文治が開発した大砲「土竜火」で一網打尽に。
しかしその時、春之助と刑部が裏切り、お家転覆を図った大罪人として無実の罪を着せられ、味方に囲まれ土竜火襲撃をうけてしまう。

歌、踊り、空中芸、巨大蜘蛛、化け猫の出現。
劇団鳥獣戯画「不知火譚」三部作の第二章。