むかしむかし、遠い遠い世界。国境を閉ざすことで戦争を終結させた「この国」は終戦から25年たつ今も隣の国から花火での攻撃を受けていた。
この国で一番祭が賑やかな里「祭里」に暮らす少年「タマヤ」は娯楽用の花火で名を馳せた花火師の祖父「清吉」に憧れ花火職人を目指している。幼馴染の剣術少女「菊咲」と祭りの最後に花火を打ち上げようとしたところ、花火を取り締まろうとする武装平和主義集団「華の盟約」に襲われる。その窮地を救ったのがかつて人気を誇った花火師「カギト」だった。
勢力を拡大する華の盟約。花火によって村を焼かれた「朔吾」。暗躍する隣の国。そしてタマヤの祖父が残した「万幻花火」。
様々な思惑が交錯する中、タマヤは最高の花火を打ち上げることができるのか?疾風怒濤の祭りが幕をあける。