骨董商・尼子鬼平は眼が見えぬ。故に、彼は惑わない。
贋作家たちの緻密な細工も、精巧な色遣いも、
尼子は見ようとしなかった。
”真贋は釉薬の下に潜んでいる”
若い尼子は既に、骨董の真理に迫っていた。
或る夜、尼子の師・織部雨左衛門が自室で殺害される。
容疑をかけられたのは、雨左衛門の妻・やゑ。妻は、犯行を認めている。
尼子は、やゑを見ようとしなかった。
一人、釉薬の下に隠された真贋を見極めようとしている。
黄昏時、尼子は事件の目撃者たちを集め、話を聞くことにした。
証言台に上がったのは、日本刀、壺、幽霊絵。
※この映像は、スタッフの個人的な記録用に撮影された定点カメラによる映像を編集したものです。
多少細部が見えづらい箇所や、台詞の聞き取りづらいシーン、また音声が一瞬途切れる箇所がございます。ご了承ください。