Genre SF, ドラマ, コメディ
Company 札幌ハムプロジェクト
Period 2020/12/05
Region Hokkaido
Cast
由村鯨太(わんわんズ)/渡辺ゆぱ(札幌ハムプロジェクト)
Staff
脚本・演出:すがの公/照明・音響:竹屋光浩/撮影:天野ジロ・石川亨信/編集:渡辺ゆぱ・傍嶋史紀
Outline
狭い屋根裏部屋があり、そこに「ゾウ」と「ヒト」が居る。
ゾウは長い間この部屋に閉じ込められていて、
自分の存在意義を見つけようとして焦っている。
ここから抜け出して、次の段階に行きたいと思っているのだ。
しかし、ヒトは最近この部屋にきたので、まだ状況を飲み込めていない。
それがゾウをさらにイラつかせて、
ゾウはつい、ヒトを追い詰めてしまうことをする。
ヒトが絶望するとその存在が消え、また最初に戻る。
そしてゾウは、また次のヒトが部屋に来るのを待つことになる。
そういうことがずっと繰り返されている。
そのことに気づいたのは部屋にある「本」に、
繰り返しの痕跡があったからだ。
いままでにわかってきたことがその本に集約されている。
初めはメモ書きだった紙は、束ねられ、
受け継がれるうちに、書物となった。
つまりそれだけが手がかりなので、どの象もその分厚い本を大切に扱い、
本のルールに従っている。
どうやらゾウがヒトにクギを打ってしまうと、
立場が入れ替わって最初に戻ってしまうということがわかってきた。
今は「ゾウにクギを打てば、この繰り返しは止まるんじゃないか」
という仮説が立っており、
最近のゾウはヒトにクギを打ってもらうことに懸命である。